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ホーム > スポーツカテゴリ > バレーボール > テクノロジー > インタビュー02 「開発者インタビュー」
バレーボール

インタビュー02 「開発者インタビュー」

理想を追求することで見えてきたもの。

プレイヤーの意思と技術を反映できるボール

バレーのボールはサッカーやバスケットのボールと比較して、重量が軽いために空気抵抗の影響を受けやすいとされています。そのために、急にブレたりするなど不規則な変化を起こすという問題点がありました。そこで、そういったブレを軽減して、「プレイヤーの意志と技術を反映できるボール」というコンセプトで新バレーボールの開発がスタートしました。
ボールが高速で空気中を飛んでいるときにボールの後ろに生じる渦が、空気の乱れを引き起こす原因であることが大学との共同研究で判明しました。そこで大学と協力して、空気の乱れを科学的に分析する風洞実験やボールの軌道を測定する飛行安定性実験を繰り返して行いました。
その結果、空気の乱れを抑えてボール軌道を安定させるためには「環状の突起」を皮革の表面に配置することが最も有効だとわかった訳です。この「環状の突起」を皮革表面に配置する新技術により、サーブやレシーブ、トスといった全てのボールコントロール性能が従来のボールと比べて向上することになりました。

一橋 明宏
スポーツ事業部 技術開発部
機械工学を専攻。学生時代にはサッカーの選手として活躍した経験も。ボールなどのスポーツ用具の開発に携わりたいとモルテンに入社。多くの人の意見に真摯に耳を傾けて、優れた製品を開発していきたいという目標を持つ。

数多くの実験と検証を繰り返す

この新技術に加えて、皮革内部のマイクロファイバー層を厚くしたことでボールの感触がより柔らかくなり、コントロールしやすくなったとの声も届いています。これは、日本やイタリア、スペイン、アメリカなどの各国リーグのトップチームで実際にフリスタテックバレーボールを使用してもらったモニター結果によるものです。そして、デザイン面でも大きな変更を加えました。これまでの6面フレームを継承しながらも、フレーム内に流線形のパネルを配して判別性の高い白・赤・緑と組み合わせることで、ボールの回転をさらになめらかに視認できるようこだわりました。
そのような多くの特長をもつバレーボールですが、開発で特に創意工夫したのは、皮革表面に配置する突起の形状の選定です。選定に当たっては限りなく存在する形状の中から最適なものを選ぶ必要があるので、私も自分なりに調査を重ねてエレベータの床の滑り止めの形状も参考にしたほどです。そして大学の先生方と協議を重ねて、いろいろな形状の突起を配置した試作ボールを作って、数多くの実験を行いました。その結果として、ようやく「環状の突起」にたどり着いた訳ですが、ボールが完成したときは「ほっとした」の一言に尽きました。

このボールの理論がこれからのスタンダードになる

フリスタテックバレーボールは完成までに約4年の年月がかかりましたが、このボールはボールそのものの進化の方向性に影響を及ぼすと思います。これからは、フリスタテックのような理論を搭載したボールが一般的になっていくのではないでしょうか。そして、飛行軌道が安定しているのでラリーが続いて、バレーボールという競技をよりスリリングで魅力的にするとも思います。
実際にこのボールを使用するプレイヤーの方から、どのような評価を受けるか緊張しながらも、とても楽しみにもしています。私も入社2年目という早い段階からこのニューボールの開発に携わりましたが、本当に貴重な経験ができたと思っています。
開発職としてまだまだ未熟な私ですが、これからも一般の人々からかけ離れて独りよがりにならない「普通の感覚」を持ち続ける開発職として邁進したいですね。そして、「世の中にまだない新しい製品を創り出せる」という開発職としての喜びを何度でも味わいたいと思います。

インタビュー01「専門家インタビュー」

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