「心地よさ」を数値化し、介護現場の「負」を「快」へ。
大学院では海洋工学を専攻し、船舶構造や海洋環境、海に関わる各種技術について専門的に学んできました。
就職活動では、「これまで学んできたことを活かせること」と「女性がのびのびと働ける環境」を重視していました。一方で、海洋分野を含む工学系の業界には、今もなお男性中心の文化が根強く残っていると感じる場面も多く、そうした環境で自分が働き続けられるのか、不安を抱いていたのも正直な気持ちです。
そんな中、検索エンジンで「海 メーカー」と調べたことをきっかけに、偶然モルテンと出会いました。海に関わる社会基盤事業も展開していることを知り、強く興味を持ってエントリーを決めました。結果として社会基盤事業での募集はありませんでしたが、多様性への配慮など人を大事にする社風に惹かれ、「まず入社しなければ夢へは進めない」とモルテンを第一志望とし、晴れて入社することができました。
現在は、健康用品(医療・福祉用具)の品質保証に携わっています。主な担当は、医療・福祉の現場で使用されるマットレスです。お客さまに製品をより長く、安全にお使いいただくためには、「どのような扱いで製品が壊れるのか」「どのように劣化していくのか」を把握することが欠かせません。一つひとつの製品について、実験と評価を通じて安全性や耐久性を厳格に確認しています。地道な検証の積み重ねが、現場で安心して使われる製品につながっていると考え、日々の業務に向き合っています。
入社当初は、マーケティング部に配属されました。1日中デスクに座っていることに違和感を覚えたこともありましたが、その後設計開発部に異動し、CADなどの基礎を学んだ後、実験評価グループに配属となりました。
最初に任されたのは、マットレスカバーの洗濯耐久試験でした。50回以上の洗濯と乾燥を2週間以上繰り返し、ファスナーの破損や生地の縮みを確認する、地道で根気のいる作業です。しかし、大学院で培った「実験を正確に、最後までやりきる姿勢」を活かし、「任せてもらえた」という実感を持って一つひとつのデータと向き合いました。この経験を通じて、品質を担保することの重みを肌で学びました。