インタビュー

勝田 駿平KATSUTA SHUNPEI

スポーツ用品事業 技術職 企画・マーケティング

2018年新卒入社
情報系工学研究科 システム工学専攻 卒業

モノづくりの基礎を学び、スポーツ用品事業 技術部門へ

モルテンでは、技術職として入社をすると1年目は「モノづくり基礎教育」という研修で、自動車部品事業の様々な部署をまわってモノづくりの工程や基礎を学びます。複数の部署の技術や工程を学んだことが、今の自分の仕事に活きています。
モノづくり基礎教育の後、私はスポーツ用品事業の技術部門に配属となりました。学生時代はスポーツメーカーに絞って就職活動をしていたので、希望が叶う形となりました。

新しい製品の開発を経験し、考える力と広い視野を養う

配属後、組み立て式サッカーボール「MY FOOTBALL KIT」の開発を担当することになりました。
その頃は、MY FOOTBALL KIT のプロジェクトが立ち上がって、1年程経った時期で、まだ試作を繰り返している段階でした。
「ボール」の開発とはいえ、MY FOOTBALL KIT は、空気を入れる従来のボールとは全く違う構造のため、モルテンがこれまで培ってきたボール製造のコア技術「中空体技術」が応用できず、課題が生じてもスポーツ用品事業のノウハウだけでは解決できない事が多々ありました。
今思うと、入社して最初の壁に突き当たっていたのだと思います。しかし、トライアンドエラーで苦戦している中で、見えてきたものがありました。確かにボール製造の技術はそのまま使えない、しかしホイッスルなどの樹脂製品で使われる加工技術や、自動車部品事業で学んだCAD設計、金型技術など、ボール以外の製品の開発プロセスの中に答えがあるのではないかと思うようになりました。結果、解決に導いてくれたのは“クロスオーバー”でした。ボールの製造ではあまり使わない樹脂成形や、金型に関するノウハウを活用できたのは、モノづくり基礎教育で得た知識と社内のネットワークがあったからこそだと思います。
必死で開発を進めること1年半。ついにMY FOOTBALL KITの商品化までたどり着くことができました。

ずっと想い続けてきた 「やりたい」 に挑戦するチャンス

MY FOOTBALL KITの開発が一段落して、新規事業のB+へ異動となりました。
小さい頃からずっとバスケットボールをやっていたこともあって、モルテンでは「いつかバスケットボールに携わることをしたい」と思っていました。実は、1年目のモノづくり基礎教育を終えた日に、B+のプロジェクトリーダーにメールを送り、「いつか自分もB+に参画したい」という想いをアピールしました。
あれから数年がたち、実際にB+に関わるというチャンスをもらいました。自分のやりたいことを考えること、そしてそれを伝えることの重要性を改めて感じています。

B+では、「もっと強い日本を、バスケがあふれる風景を」をコンセプトとし、製品やサービスの企画・販売を行っています。
まだ少人数の組織なので、色んなことを経験できます。自分の専門分野である製品の設計はもちろんのこと、製品の企画から、商談、販売などもやりますし、実際にイベントの会場に行ったりもします。

①課題から戦略を立てる(ビジネスモデルの立案)
②課題を解決する製品・サービスの企画(製品、価格、流通、プロモーションの設定)
③試作、開発、検証を繰り返す(売れるモノに磨く)
④テスト販売(市場の声を集めて正式販売につなげる)
⑤発売

以上が大まかな仕事の流れです。製品の企画から販売まで全てのプロセスに関わりますので、開発の部署にいた時と違って、より幅広い視野が必要になります。私自身も成長していかないといけません。

現在、私が手掛けた、いくつかの製品・サービスがリリースを控えています。
1つは、シューティングマシンに関連する製品で、シューティングマシンとデジタイマーを連動させてシュートの成功率を表示させるシステムです。
これまでにシューティングマシンをお買い上げいただいたお客様や、プレイヤーに納品時、1カ月、3カ月、半年後、1年後に、使用した感想や製品に対してのご要望などヒアリングしてきた中で、「シュートの成功率を知りたい」という課題があることを発見し、今あるプロダクトの拡張で解決できないかと考え、デジタイマーへ表示させるというアイデアに至りました。

また、「練習環境と試合環境のギャップを埋めたい」という課題に対しても、シュート練習に活用できるディフェンス型のマネキンや、コンタクトトレーニング用のパットなど、スキル用具の企画を行いました。
これは、世の中に無いモノというよりは、アメリカのメーカーが作っていて通販でも買えるものもあります。まずは、一通り買い揃えて、お客様のところに持って行き、使用してもらって意見を聞いたり、検証を行いました。
その結果、デザイン、機能性を考えて数点のアイテムに絞り、現在、販売に向けての準備をしています。

この2つの製品をつくったきっかけは、両方とも「お客様の抱える課題に応える」ことからだったのですが、実際に足を運んで声を聞いてまわることが、アイデアの種の発見につながると思っています。
シューティングマシンを購入していただいたお客様の共通の目的は「選手やチームのシュート力の向上」です。そのお客様の声の中にこそ、「バスケットボールを強くするために貢献できるヒント」が隠されているはずです。

B+では新しい製品やサービスをトライするため、前例がないことばかりで、業務の流れも新たにつくっていかなくてはなりません。手順書やマニュアルなども一から準備する必要がありますし、色んな部署とコミュニケーションをとって、合意をとりながら進めています。このあたりは、今までにないものを形にするというMY FOOTBALL KITでの経験が大いに活きていると思います。

選手たちと一緒に結果を追い求め、日本のバスケ界に貢献していく

高校生バスケットボールの集大成にあたる「ウインターカップ」で、シューティングマシンを使っているチームが勝利するのを目の当たりにすると、B+が日本のバスケットボールの強化に微力ながら貢献できていることを実感します。また、東京オリンピックで銀メダル獲得という快挙を成し遂げた日本女子チームのように、大舞台で結果を出す選手たちに大いに刺激を受け、私ももっと頑張ろうという気持ちになりました。

日本のバスケットボールチームが世界でもっと強くあるために、バスケのあふれる風景を実現できるように、モルテンの技術と製品で貢献していきます。

私の「つくれ。」

「日本のバスケ界をよりよくできる製品や、サービスをつくれ。」

アイデアをどんどん形にしていけ。もっともっとつくれ!

一緒に働きたいひと

やりたいこととかチャレンジしたいことを包み隠さず、どんどん発信できる人。
挑戦したいということを、遠慮せずに楽しく語れるような人と働きたい。

一日のながれ

08:50 始業
09:00 その日の業務スケジュール作成、メールチェック
10:00 会議(営業や開発のチーム、お客様など様々)
12:00 ランチ
12:50 試作品を持って評価検証のヒアリング(高校、大学、プロチームなど)
15:00 ユーザーの声の集計作業や、戦略・商品について考える時間
17:00 事務作業、メール、電話など
17:25 退社
18:00 趣味の時間(バスケットボールの社会人チームで練習)